parenthood and apple pie
いつか、ネイティブの人に会ったら、聞いてみようとおもっていたフレーズを、ついに尋ねてみました。"parenthood and apple pie"というこの表現、学部4年生で研究室所属直後、輪講で読んでいたTanenbaumの"Distributed Operating Systems"の1章に出てくるフレーズ。その当時、英語の本を読む事自体かなり苦労していて、頻繁に辞書をひきながらよんでいたのですが、辞書を引いてもなお理解不能なフレーズで、研究室の先輩方にも質問したのですが、納得できる解釈が結局できなかったのを未だに覚えています。
で、そのまま英会話教室の先生に聞いたら、前後がないとなんとも確かではないけど、"parenthood"はともかく、"apple pie"の方は、"アメリカ的"なものを表現するのに使われるとか.. 確かに辞書によると、そんな説明もあるけど、分散システムの長所・短所を既存のCentralized Systemと比較しながら説明するこのコンテキストの中では、そんな意味はないことは明白。で、迷わずAmazonで注文すると、装丁はちょっと安っぽくなったけど、昔と変わらずド派手な表紙の本が到着。
- 作者: Andrew S. Tanenbaum
- 出版社/メーカー: Prentice Hall
- 発売日: 1994/08/25
- メディア: ハードカバー
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1章の中であることは、覚えているけど、どこだかすっかり忘れているので、はじめから読み直し(完全に内容より、そのフレーズに捕らわれている...)。さすがに、今では辞書なしで余裕をもって読める。で問題の箇所発見!
1.5.2 Flexibilityの2段落目
Flexibility, along with transparency, is like parenthood and apple pie: who could possibly be against them? It is hard to imagine anyone arguing in favor of an inflexible system....
記憶にないのですが、"who could ... them?"なんて文、ありましたっけ?でも、この文のおかげで、だいぶ意味が明らかになった気がしました。この文にあるように、誰も抵抗できないもの、反対できないものを意味しているようです。その後、英語の先生に聞いてみたところ、parenthood、apple pie両方とも反対できない物の例として扱われているようだけど、こんな表現は普通使わないだって..
apple pieの方はともかく、parenthoodの方は、納得しかねるそうです。
本を買ってしまったついでに、惰性でよみつづけちゃってますが、この本、ほかにも面白い表現やジョークがちらほらあります。例えば、同じく1章(1.5.2)でマイクロカーネルがメジャーになり、モノリシックカーネルが消えていくと予測を述べた上で、
Perhaps futune editions of Silberschatz and Galvin's book on operating system (1994) will feature hummingbirds and swifts on the cover instead of stegasaruses and triceratopses.
とあります。表紙は若干変わったようですが、まだでっかい恐竜っぽく見えませんか?
- 作者: Abraham Silberschatz,Peter B. Galvin,Greg Gagne
- 出版社/メーカー: Wiley
- 発売日: 2004/12/14
- メディア: ハードカバー
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