Small Worlds

最近見始めた、アメリカのドラマ、LOSTが面白いです。ネタバレにならないように大雑把に書くと...、無人島に不時着した旅客機の生存者の話(余談ですが、勝手にリアリティーショーのサバイバーのドラマ版みたいのを想像していましたがかなり違います)なのですが、偶然同じ飛行機に乗り合わせた乗客なはずなのですが、実は本人たちが気づいていない過去の接点があったりする。WikipediaのLOSTのページには、より詳細に書かれていますが、このドラマの元ネタとして、

人は6人の人間から辿っていくと、世界中の全ての人間とつながっている

という6次の隔たりという理論があるそうなのです。興味が出てきたので、いろいろ調べているうちに、入門書を発見して即Amazonで注文。

Small Worlds: The Dynamics of Networks Between Order and Randomness (Princeton Studies in Complexity)

Small Worlds: The Dynamics of Networks Between Order and Randomness (Princeton Studies in Complexity)

まだ、はじめの方しか読んでないのですが、おもしろい実例もあって良さそうです。
本のはじめで、紹介されている例が、Kevin Bacon Gameというやつなのですが、これに関しては、"The Oracle of Bacon"というウェブページを実際に見てみるのが良いでしょう。このウェブページは、適当な映画の俳優の名前を入力すると、その俳優からKevin Baconに至るパスを表示してくれます。そのパスのステップ数を、Kevin Bacon Numberというのだそうです。例えば、Tom Hanksと入力すると、Tom HanksとKevin Baconは、"Apolo 13"で共演しているので、Tom HanksのKevn Bacon Numberは1と表示されます。仮に、Kevin Baconと共演していないけど、Tom Hanksと共演している俳優がいたとして、その場合、その俳優のKevin Bacon Numberは2になります。上の理論が正しいとすると、大半の俳優はKevin Bacon Number 6までに入っていることになるわけです。The Oracle of Baconは、IMDBのデータを使用しているので、俳優だけですが...
この話を会社の同僚(インド人)と話していて、以前彼に紹介してもらったLinkedInというSNSの話になりました。このSNSでは、適当な人名(もちろん、LinkedInのアカウントを持つ人)を入力すると、その人と自分を結ぶパスを表示してくれて、まるで"The Oracle of Bacon"のようです。で、上の理論を実証すべく、彼に"Barack Obama"を入力してもらうと、驚いたことに2ステップで、Barack Obamaに到着です。なので、自分は最大でも3ステップで、"Barack Obama"に到達することになります。Small Worldです。