アメリカの修論発表会

今日は、研究室の修士学生の修論発表会(defence)に行ってきました。日本で経験した修論発表会とは、いろいろと違う所があって、なかなか面白かったです。まず会場について驚いたのは、修論発表を行う学生自身が、発表を聞きに来るゲストのために、飲み物(ミネラルウォータ/ソーダ)、お菓子(クッキー)、ちょっとした軽食(インド人だったのでサモサ)等でもてなすことです。アメリカの大学では、普段のコロキウムなんかでも教室の外でクッキーやらコーヒーなんかが学部の予算からふるまわているので、これにもはじめは驚きましたが、いたって普通なようです。
今回の研究室の学生は、ECE Dept.(Electrical and Computer Engineering: 工学部の情報科学科のような所)から予算をもらって、KobusのいるCS Dept.で研究している学生だったのですが、発表はECE Dept.で行われました。発表の形式は、Departmentによって異なるようですが、発表時間はけっこう適当(一応、30分くらいプレゼン、30分質問タイムというルール)ですが、時間を計ってベルを鳴らすような人もいないし、発表時間も20分程度オーバーしてました。発表中も、指導教官を除く先生からは割り込みの質問が入ったりするので、オーバーするのも当然。
会場は、教室というよりは会議室に近い感じの部屋で、席数も少なく、出席者は指導教官を含めた3人の教授と、研究室から見学に来ていた4人だけ。発表が終わると先生方から、傍聴している学生に質問があるか聞かれて、質問がないようだと直に傍聴している学生はすぐに部屋を追い出されてしまう。その後は、先生方と発表者だけで短い質問タイム、さらに発表者を除いた先生方の短い質問タイム(指導教官が他の先生からの質問を発表者に代わり受けている時間)となる。教授がどんな質問をするかにも興味があったのですが、追い出されてしまったので聴くチャンスがありませんでした。他のDepartmentでは、講堂のような広い所での発表もあったりとけっこうオープンに発表会をやっているようですが、ECEでの発表会はかなり閉じた雰囲気の中で行われていました。論文の方もちらっと見せてもらいましたが、章立てやら、イントロ、参考文献の数ぐらいしか見ませんでしたが、英語で書かれている事を除けば、日本の修論と特にに変わったところもなさそうです。

昨日のエントリーについて、今日の発表会中で気づいたのは、背景が白だと(赤色の)レーザーポインタが非常に見にくくなるという問題があることでした。