スライドの配色

今週は、大学で修論生の研究発表(defence)が行われます。Kobusの研究室でも1人発表者がいて、先週末の研究室ゼミではプレゼンの練習が行われました。その修論生は、発表後に先生やら他の学生からいろいろアドバイスをもらっていたわけだが、その学生の研究をその時よく理解していなかったので、とりあえずフォントとかタイポとか指摘してお茶を濁していたわけなんですが、それで思い出したことがあります。自分は、学生時代の研究室の指導により

  • 背景はダークカラー(濃紺、深緑、黒等)、文字は白
  • フォントはゴシックやAerialのような線の太さが同じもの
  • フォントサイズは、14pt以上

を、卒業後もきっちり守っているわけなんですが、世間一般では、けっこう自由奔放で、特にうちの会社の中では割と多く見られるのは、

  • テンプレートは使っているが、背景は白が大多数
  • フォントは、明朝、ゴシックが、7:3ぐらいで明朝が多いと思う
  • フォントサイズは、大体は十分な大きさになっていると思いますが、問題が生じる同一項目のリストが長くなる場合、フォントサイズよりも同一ページに全項目を収めることが優先される(スライドを分断してItemizeすることを嫌う)

という傾向があるように思えます(前の2項目に関しては、結局デフォルトてことか?)。研究室で教わったことをたまに思い返してみますが、プロのプレゼン、例えばSteve Jobsのキーノートスピーチ(MacWorld)、Bill Gatesのキーノートスピーチ(International CES)では、どちらも背景濃紺、文字色白、文字線幅同一になっています(趣味同じなのか、それが最適なのか?)。
試しにGoogleと、スライドの配色に関するガイドラインが山ほどひっかかります。大半はコントラストがあれば良い、つまり、背景がダークカラーで文字がライトカラー、あるいは背景がライトカラーで文字がダークカラーのどちらでも良い。また少数ながら、以下のページでは、背景ダークカラー派の意見も見られます。
http://www.pantechnica.com/resources/presentation/colors.htm
www.presentersuniversity.com / server maintenance
まあ、どちらのページも絶対にというほど強くは主張していないですが...
ちなみに、その修論生の研究テーマ、ウェブカムから得られる複数の定点画像から、Temporal Object(人とか車など)、影を除去するという技術(結果的に、一時的に存在した物体を除いた風景なんだけど、曇りの日に撮ったような写真が得られる)についてなんですが、けっこう面白そうです。はじめ聞いたときに何のためにやるんだろう?と思ってましたが、オブジェクト認識の前処理として使うことができるそうです。というのも、建物やら草原などに写る影により、セグメンテーションがうまく行われないといった問題があるからなんだそうです。